土手

みんな集合だよ~

2億3000万人の武田鉄矢が私に襲いかかってくる

最近、強い悪夢を見る。

 

 

私の夢の中で、2億3000万人の武田鉄矢が「あんたが大将!」「マルちゃん!」「えぇ〜」「南方先生ぇ!」などと言いながら私を取り囲み、ヌラヌラとした熱気が上がる中で武田鉄矢と武田鉄矢が手を繋ぎ、呪詛のような言葉を唱え始めている。私が怖くなってしゃがみこんでも彼らはずっと呪いの言葉を吐き続け、私が「あぁ、私はここで死ぬんだ…」と諦めかけた時、手を繋いでいた武田鉄矢の内の一人がドロドロと溶け始める。武田鉄矢が溶けた後には、鉱石のようなものが残っており、「これがさぁ、(自分の口の中に放り込む)、マルちゃん!」と叫び、そのまま射精してその勢いを借りて空へとゆっくり昇っていく。私が唖然としていると、近付いてきた武田鉄矢が「ほらっ!声掛けないと!」と言ってくる。なんと言ったらいいかわからず、「じゃあなー!」と言った刹那、私に言葉を促した武田鉄矢が即座に顔の前に回りこんでおり、五指すべてを使って自分のアナルをひん剥き「ほらっ!ここにも!声掛けて!」と言ってくる。夢の中なので臭いがしなかったけれど、「こんなに間近で武田鉄矢のアナルを拝見する機会はないな」と思ってさらに私も五指を使って武田鉄矢のアナルをひん剥いた。「みっ…南方せんせぇ!」とシャウトしている武田鉄矢をよそに、アナルを眺める。「なるほど、さすがにここまで登り詰めただけあるな」と波動の芸能界を生き抜いてきた武田鉄矢のバイタリティをアナルの皺に見出した私は、突如目の前が真っ暗になったことに気が付く。異臭。どうやら武田鉄矢のアナルの中に吸い込まれてしまったようだ。夢だと言うのになぜかリアルな臭いが漂ってくる。あまりのキツさに鼻腔が耐えきれなくなって、武田鉄矢のアナルの中で倒れ込むと「ボフッ」と音がした。気が付かなかったが、一面が白銀の世界だ。武田鉄矢のアナルの中では雪が降っている。私が詩人だったらこの幻想的風景を5・7・5にしたためただろうに、いかんせん詩作をしたことがないのが悔やまれる。臭さと美しさが両立することがこの世に証明された瞬間だった。みんな、ウユニ塩湖に行っている場合じゃない。武田鉄矢のアナル。そこに桃源郷はあった。ただ、さすがにアナルの中に居すぎると、そこでは経済の営みと文化が生まれる。目下、貨幣として流通しているのは武田鉄矢の、いや、この話はやめておこう。夢の話とはいえどうしようも無さすぎる。とにもかくにも、アナル、アナルなのである。この辺りからメラメラと「ふざけんな!」という思いが前立腺からせり上がって来はじめる。なぜ武田鉄矢のアナルに囚われているのか。あのとき、なんと声をかければよかったのか。というかなんなんだ、この夢は。

 

悪夢は唐突に終わりを告げる。

 

 

朝、目覚めると上記のようなことは全く覚えておらず、完全に私の創作である。

 

本当の夢では、椎茸夫という芸名に改名した島田紳助とアイクぬわらが南国にスキューバダイビングしに行くロケやってました。羨ましいぜ…