土手

みんな集合だよ~

その迂闊な行動がいつか命を脅かす

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自分で言うのもなんだが、かなりおっちょこちょいだ。というよりも、「迂闊」と言った方がニュアンスとして近い気がする。

 

 

この前、職場のエレベーターに乗っていた時のこと。エレベーター内から全員人が降りたと思って、ゴリエみたいに「Oh Mickey Love Mickey ペコリ Mickey♪」と歌って楽しんでいて、「恋する乙女のおまじない♪」まで歌ったところで、「そういえば全員本当に降りたか確かめてないな」と思って振り返ると、一応人は誰もいなかった。これはかなり危険な行動だったと思う。もし、誰かほかに人が残っていたとして、エレベーター内という密室空間の中で急に「恋する乙女のおまじない♪」と歌い出す中年男性がいたら怖すぎる。貴様は恋してもいないし、乙女でもないだろうが。

 

あの時は本当に人がいなくてよかった。一歩間違えれば「恐怖!密室内で恋する乙女のおまじないをかける中年男性」として噂が広がっていたことだろう。職場内の狭いコミュニティの中でそんなことを言われたらどう過ごしていけばいいんだ。でも、事実だから何も言えない。八方塞がりだ。恋する乙女のおまじないの使い手としての地位を受け入れるしかない。くそっ、そんな少女マンガみたいなおまじないは要らないから、お前の記憶を消去するおまじないをよこせ。

 

 

まぁ、このように私はかなり迂闊なようである。

この件に限っては、「歌う前に後ろを振り向く」という、時間にして1~2秒で済むようなことを怠ったために九死に一生を得ることになった。どうしてこんなことを忘れてしまうのだろう。出来ないのだろう。

 

 

こんなこともあった。

 

以前、エスカレーターに乗っていた際、上の方(前)に誰も人がいなかったので、沢田研二よろしく「壁際に寝返り打って♪」と歌っていた。しかし、エスカレータは上りと下りで必ず交差する瞬間がある。そのことを忘れ、「出て行ってくれ〜♪」と歌ったところで、ちょうど対向エスカレーターとすれ違った。降りてくる人と完全に目が合ってしまった。手振りまでは付けていないものの、膝でリズムは取っていたし、顔もちょっとジュリーに寄せていた。まさか対向の人も、エスカレーターで交錯する瞬間にクオリティの低いジュリーを見せられることになるとは思わなかっただろう。今思い返せば、足でリズムを取っていたと書いたが、その姿は自分の後ろに乗った人から見れば丸見えだ。私は、その時も後方を振り返って確認していなかった。

 

 

この体たらく。全く学習をしていない。

というか、そもそもそこかしこで歌いすぎである。エレベーター内で歌い、エスカレーターでも歌い、歩きながら歌い、自転車に乗りながらも歌っている。そのうち、職場のPCの前でも歌い始めるんじゃないかとヒヤヒヤものだが、幸い今のところは大丈夫だ。歌っていない。はず。私のこのような迂闊な行動がいつか命を脅かすのではないかと、とても不安に思っている。

 

私の人生は多分、銀行強盗が攻め込んできた時に、「手を上げろ!」と言われたらそのままの流れでジュリーのようにふらふらと手をくねらせながら「出て行ってくれ〜♪あぁあ〜♪あぁああぁあ〜♪」と歌ってしまって、一発で射殺されて終了するんだろう。出て行ったのは私だったようだ。現世から。さようなら。