土手

みんな集合だよ~

こたつドラッグ理論

ついにこの季節がきた。

 

全人類が待望してやまないこたつの時期到来だ。

「寝て良し、温(ぬく)くて良し、わびさび良し」と冬の最強暖房器具こと、こたつ。私はこたつが大好きだ。季節の中では冬が好きだという話を以前したけど、こたつの魅力は私の冬好きを底上げしている。

 

 

特にこたつで好きなのは、こたつで本を読みながら段々とまどろんでいって、寝落ちする瞬間。あれは…いいぜ…

まぁ、そのあと喉はカラカラになるし、それが原因で風邪をひいたりするけど、こたつに罪はないからね。悪いのは私たち。

 

 

身体的な気持ち良さもあるんだろうけど、極めつけは精神的な気持ち良さ、背徳感にあると思う。

こたつで寝るというのは、日常生活で一番手軽にできる「イケないこと」だ。子どもの頃、家にこたつがある家庭では、お母さんから口を酸っぱく「こたつで寝なさんな!(※私の家では寝なさんな!と言われる。なんだよ、寝なさんなって。どこの言葉だ?)」と言われたことがあると思う。そんな中で睡眠を断行することはささやかな親への反逆、思春期の春闘である。人間、「ダメ!」と言われるとしたくなってしまうもんで、足の爪の間のゴミの匂いを嗅いだり、ヘソのゴマをいじって蹲る。こたつも同様だ。ダメと言われるとしたくなる。そして、実際にこたつで寝てみるとすこぶる気持ちが良い。もはや、こたつはドラッグだ。麻薬、覚せい剤、MDMA、マジックマッシュルーム、コカイン、ヘロイン、こたつである。このラインナップに並べてもなんら違和感がない。なぜなら、こたつは「ダメ!」と言われる行為を実際に試すと「気持ち良く」、しかし、事後は辛い(風邪をひく)という性質が、薬物の特徴と酷似している。

オイオイ、ウソだろ?こんな合法ドラッグがあっていいのか?政府が規制する前にみんなどんどんこたつで寝てくれ。そして風邪を引け。

 

 

その観点で考えてみると、猫は相当な薬物中毒だと言える。「こたつあるところ猫あり」と私がさっき作ったことわざのように、奴らはこたつが大好きである。こぞって中に入っているところを察するに、かなり“ゾッコン”のようだ。しかも、こたつの中で寝ることを「当然でしょ?」というような顔つきでやっている。私たちが、下半身のみをこたつの中に突っ込んでいるのに対し、奴らは全身いっている。ドラッグでいうと、注射とか吸引とかいうレベルではなく、もう飲んでる。飲んじゃってるんですよ、あの子たちは。そしてもはや一体化してる。猫はこたつであり、こたつは猫になっている。(?)

 

それほどまでにこたつの魔力は強いと言わざるを得ない。人間も猫もメロメロである。

もし、皆さんの身の回りで薬物に溺れている人がいたら、こう誘ってあげてください。

 

 

「おいおい、まだそんなのやってんの?もっと簡単に気持ち良くなれる方法があるよ。教えてあげるから今夜、ウチにおいでよ。。」

 

 

 

 

 

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