土手

みんな集合だよ~

アイドル番組におけるMC芸人のパワー分析

 

私は普通の人に比べて、ちょっとだけアイドルが好きです。

ただ、行っていることとしては、
好きなアイドルの出ている地上波放送を欠かさずに観るくらいで、
何十万円もCDを買って総選挙に貢献したり握手会に行ったりということはしていません。

でも、アイドルの皆さんをとても応援する気持ちはいっぱいです。

そんな私ですが、アイドル番組を見ていてふと思ったことがあります。

 

 

MC芸人の力ってめちゃくちゃ大きくない・・・??

 

 

そうなのです。

 

 

いつの間にやら、アイドル番組にはMCに芸人を据え置くスタイルが確立されており、
様々なアイドルと芸人が番組で共演しています。

 

 

「好きなアイドルが出ている番組だから観る」という一面もありますが、

今や、「好きな芸人が出ているから観る」という視聴者層も出てきているのではないでしょうか。

 

 

私もある程度お笑い好きを自負しておりますので、芸人が面白い番組作りをしていると、

それだけで番組を見てみたくなります。

 

 

 

今回、私は”坂道シリーズ”と言われるアイドルたちの番組の中でも、
MC芸人に注目して、そのステータスを分析してみました。

パラメータとして用意したのは以下の6項目。

MC力・・・番組として成立するように各企画を進行する能力。

ボケ力・・・番組内における芸人としての一面。アイドルの笑顔を引き出す一つの着火剤。

ツッコミ力・・・番組内における芸人としての一面。アイドルの笑顔を引き出す一つの着火剤。

アイドルへの愛・・・担当アイドルに対する愛、熱量。

親密度・・・アイドルとの距離感に値する。近すぎても、遠すぎても良くない。

アイドルの魅力を引き出す力・・・結局これ。これがあれば他が全て0点でも最高。

※注意※

あくまで個人の意見です。その点、ご留意ください。

 

 

乃木坂ってどこ・乃木坂工事中

MC:バナナマン
担当アイドル:乃木坂46

まず一組目はバナナマン。
『乃木坂ってどこ』『乃木坂工事中』にて、乃木坂46と番組を共演しています。

最初に断っておきますが、バナナマンが総合優勝です。

いや、別に勝ち負けとかないんですけどね。。

それでも、バナナマンを優勝とするには十分すぎる理由があります。

バナナマンのステータスはこちら。

①MC… 安心して見ていられる。
企画の趣旨を理解し、どこが見所なのかを把握しているように見える。たまに自分も混ざってふざけることもあるが、アイドルたちが楽しそうなので無問題。

②ボケ…キレのあるボケ。バナナマンのコントのような狂気のあるボケはあまり見られないが、平均的に高いレベルで笑わせてくる。

③ツッコミ…最強。ドSの設楽はなぜか不快感が生まれないのが不思議。本人がニコニコ笑いながらやっているからなのか。

④アイドル愛…毎回のようにライブに行き、一緒に写真を撮る。他番組でも共演をしていたり、バナナマンのラジオでも頻繁に乃木坂の話題が出てくる。公式お兄ちゃんと言って過言ではない。

⑤親密度…高い。アイドルからの信頼を集めているように思う。「何かを相談しに行くなら設楽さん」と言っているアイドルもおり、頼れる存在である。アイドルから懐かれてもおり、一回りも二回りも年の離れた女の子とワイワイできるのは凄いこと。

⑥魅力を引き出す…素晴らしい。アイドルは千差万別、誰一人として同じ容姿、性格の子がいないため、個々の魅力を発掘するのは難しい。しかし、それをやってのけ、個々のアイドルの魅力の原石を見つけたり、更にポイントを深めたりすることができる。一見明るいキャラの暗い一面をいじったり、闇の深そうなキャラの深淵を覗きに行ったりと幅が広い。また、記憶力も高く、過去にアイドルが発言・実演したものなどを覚えており、的確にメンバーに話題を振ることで、それぞれの輝く瞬間を用意することができる。

①MC… 基本的な進行は設楽に任せているが、日村本人も能力は非常に高い。特に、日村は企画に参加することが多く、その中で見事に企画にハマる。アイドルたちも日村の堂々たる様を見てその流れで上手く企画に乗れることも多いように見受けられる。

②ボケ…多くボケることはないが、相方設楽からのパスを確実にゴールに決める。その結果、アイドルが笑い、私達もニッコリというヘブン状態に。

③ツッコミ…アイドル番組においての日村はボケもツッコミ器用にこなす。アイドルのくだらない話にも「なんあよそれwwwくだらねぇなwww」と破顔して笑うので、アイドルたちも緊張しなくていいだろう。かなりのゲラなので、番組全体が明るくなるのもポイント高。

④アイドル愛…設楽とともにライブの常連。特に日村はダンスを覚えてライブ中に一緒に踊っていたり、声を張り上げて応援していたりする姿が確認される。また、2017年の紅白歌合戦では、日村扮するヒム子が乃木坂と共演するという、偉業をやってのけた。番組を見ている視聴者以外には不評だったようだが、日村が多忙の間を縫って練習していた『インフルエンサー』のダンスの完成度の高さは、愛がない成し遂げられないクオリティだった。

⑤親密度…独身時も結婚したときも変わらず、一定の距離をおいている。それは、アイドルという仕事の特殊性を理解しているからこそ導き出せる距離感であり、全くスキャンダルの心配はない。そんなことを考えるのもおこがましい。日村はイケメンなのだ。
※9/20日のFRIDAYにて、日村さんの未成年淫行が報じられました。
淫行は許されることではありません。記憶にも新しいTOKIO 山口メンバーの件を考えると、心苦しいです。
しかし、アイドルとの距離感においては適切だったと私は今も思っています。
ただ、見ているだけのいち視聴者である私には分からないことが多いということも痛感しました。
今後、どのような形になるのか、私はバナナマンのことが好きなので、悲しい結末だけはやめてほしいところですが、どのようになるのか。見守っていきたいと思っています。

⑥魅力を引き出す…日村は企画に参加することが多いという側面があるため、アイドルの様々な顔を引き出すことができる。それは、「嫌がっている顔」「気持ち悪がっている顔」「爆笑している顔」様々である。日村が世間的にブサイク・気持ち悪いキャラとして名が通っているため、アイドルたちも感情の赴くままに振る舞うことが可能になっているのだと思う。変に気を遣う必要を感じさせない大らかな性格は、『乃木坂ってどこ』での名物コーナー、日村と一緒にお買い物に行く(日村賞)企画で存分に猛威を奮っている。(ちなみに、この回は必見なのでぜひ見てください)

総括

バナナマンは二人とも高いお笑いセンスで番組を引っ張っていってくれている。

そのため、アイドル番組としても、単純なバラエティ番組としても成立するレベルの番組作りができているだろう。

アイドルたちもそんなバナナマンを信頼しているように見え、

その信頼関係から生まれるトークや企画は見ていて飽きない。

強いてあげるならば、長年続いていることによるマンネリ感だが、
三期生が加入したり、一期生の卒業が続いたりと話題には事欠かない。

また新しい雰囲気の番組が見られることだろう。

NOGIBINGO!

 

MC: イジリー岡田

担当アイドル:乃木坂46

NOGIBINGO!は、「清楚なイメージの乃木坂46の新たな一面を引き出す」という番組コンセプトの元に生まれた番組。

そのため、番組の企画としても少しだけエッチだったりする。

その番組の芸人MCに選ばれたのはイジリー岡田。

「清楚 × イジリー岡田」というのは想像もつかないわけだが、これがそこそこ面白い結果に。

パラメータを見てみよう。

 

①MC …女性と接するバラエティ番組の司会者としての手腕は健在。安定した番組運びで、適宜アイドルにも話題を振れるため、番組全体としてのまとまりが非常に良い。自身が得意とする楽屋漁りを行う時などは、アイドルが本当に嫌そうにするので、実力は劣っていないことを見せつけた。

②ボケ… イジリー岡田の基本的なボケのスタイルはプロレスモノマネや下ネタのため、アイドルの手前あまりボケは出していないように思える。印象的だったボケもそんなにないが、やはり楽屋漁りの無敵感は半端なかったので、そういう時は普通に笑う。

③ツッコミ …やはり、基本的なスタンスはこちらか。基本的にアイドルを目立たせるためのツッコミを多用している印象。企画に参加してぐずっている子や、見事にハマった子などに対する声掛け(ツッコミ)を欠かさない。「ツッコミではなく、状況説明?笑」という場面もあるが、番組が盛り上がっているので良し。

④アイドル愛… 凄く目にかけてくれている様子。プレゼントをメンバー全員に渡したり、手紙を書いてあげたり、真摯にアイドル達と向き合っている様子が窺える。

⑤親密度…最初期の頃は全然懐かれていなかった。顔面にクリームをかけられたり、グロテスクなものを食べさせられたりと、今まで箱入りで育ってきたアイドルたちにとってはかなり辛かったのかも知れない。しかし、次第にイジリーの優しさにメンバーが気付くようになり、今では仲良しの模様。

⑥魅力を引き出す…イジリーが引き出したというよりも、番組が引き出していたように思う。イジリーは番組の企画に全力で乗っかることによって、番組に貢献。その結果、魅力を出すことに成功したと見ている。

総括

イジリー岡田本人のお笑いスキルというよりも、バラエティの司会者として優秀と見る。
企画への貢献度は目覚ましく、芸人として笑いを取るよりもアイドルの色んな面を見せてくれようと奮闘しているようで好印象である。また、確かにここでの企画でバラエティというものに慣れておくと、ゴールデンの地上波での応用力も身に付けられそうだ。

 

欅って書けない

 

 

 

 

 

 


MC: 土田晃之 ハライチ 澤部佑

担当アイドル: 欅坂46

 

今回、記事を書こうと思ったきっかけの番組・芸人MCのお二人です。

賛否両論あるかと思いますが、とりあえず言いたいことは、

番組があまり面白くないです・・・・・

他の番組と比べると際立ってしまっている。。。

詳しいことはここでは書きません。

まずは、パラメータシートを見てみましょう。

①MC …いつも冷静でMCとしてのやってもいけるはずだが、本番組においては司会進行は澤部が担う事が多い。そのため、企画ごとに澤部のサポートをしつつ、番組を盛り上げるガヤを担当している。企画に参加することもあるが、それで何かが生まれることは少ない。

②ボケ… 残念ながら、番組を見ていて土田のボケで笑ったことが全然ない。得意分野のサッカーや家電などを語る際に、「マニアック過ぎて誰もわからんwww」的なボケを出すことが多いが、個人的には「へ~」と思うだけで終わる。ボケ…なのか?

③ツッコミ …土田が行うツッコミは、ボケに対するツッコミというよりは、状況説明を大きな声で言っているだけな気がしている。そのツッコミも、あまり顔が笑っていない上に高圧的な感じで来るので、見ていてあまり気持ちいいものではない。

④アイドル愛… ラジオで活動休業するメンバーに対するコメントを出したり、ライブにはコスチュームを着て(その場だけのボケのような気がするが)行ったりと、かなり大切に思っている様子。子沢山の良きパパとして、アイドルたちにとってのお父さんとしての存在でありたいと思っているのかも知れない。

⑤親密度…感謝こそされているものの、懐かれているとは言い難いと思う。上述したように高圧的なところがあるので、そこが取っ付きづらいのではないか。上からくる態度というのは土田のウリでもあるので、そこを拒否されたらどうしようもないのだが、年頃の女の子が土田のことを「好き好き」言っているところを想像できないのも事実である。

⑥魅力を引き出す…アイドルの良さを引き出すにあたって、やり方はいろいろあると思う。中でも欅坂46は魅力を引き出しにくいとは思う。メンバーのほとんどが、どこか冷めた空気を出していて、メンバー同士、仲の良い者同士だけでワイワイしている感じ。そのため、番組を担当しているMC芸人としても大変だろうというのはお察しする。しかし、それでも土田はうまくアイドルと絡めているとは思えない。どうでもよすぎることで話を長引かせる、いじり方も雑で不完全燃焼感が否めない。

総括

土田はアイドルとの絡みで能力を発揮するタイプではないと思う。
冷製で高圧的な笑いのセンスを出すのならば、その相手は芸人か男性の方がいいだろう。

土だと若い女性アイドルとの絡みでは、強い者・弱い者という構図に見られやすく、
その構図を打破できない限りはアイドル番組は厳しい。

 

 

 

①MC …基本的な進行は特に問題はない。ただ、良くも悪くも特徴がないという印象。取り立てて司会進行が上手いわけでも下手でもなく、「普通に見れる」という話に落ち着く。土田があまり積極的でないため、番組としての盛り上がりに欠けてしまうのが難点か。

②ボケ・③ツッコミ… 澤部の場合は、ボケもツッコミも同義として捉えてもいいかもしれない。ワードやフレーズを使い、アイドルを上手にいじっているように思う。当たり外れもあるが、澤部が声を出していないと番組がお通夜になってしまうので、とにかく何かあればツッコんでいくスタンスの澤部は良いと思う。「イカ盗みの影山」というフレーズは、今でも思い出すし、影山の奔放さをアピールすることもできていたので尊敬した。

④アイドル愛… なんとなくだが、ビジネスライクな印象を受けることがある。毎回ライブには行ってあげているらしいし、実際、大切に思っているんだとは思うが、なぜなんだろうか。時折番組内で見せる、「感情のない目」のせいだろうか。。

⑤親密度…どちらかというと土田よりも澤部のほうが年も近めだし、接しやすいはずだが、距離を感じる。これはおそらく、どちらからも歩み寄りきれていないのではないか。でも、欅坂46のコンセプトとしてはワチャワチャし過ぎていも問題はあるのかなとも思っていて、その辺のところが「仕事って難しいよな・・・」と考えたりする。

⑥魅力を引き出す…上述したように、澤部は番組を進行、盛り上げたりすることで忙しい。しかし、その中でも、メンバーの持っている何かを必死に探そうと努力しているように見受けられる。いかんせんメンバーの反応が悪くて、澤部が空回りしているっぽく見えたりもするのだが、それでもめげずに頑張っている澤部を応援したい。

 

総括

澤部が孤軍奮闘していなければ、正直終わってもおかしくないとさえ思うくらい澤部は頑張っている。その頑張りが認められなかったり、茶化されたりすると拗ねてしまうことがあるが、それでもあの頑張りを見ているとさもありなんとしか思わない。もっと澤部が自由に動けるように、土田、メンバーともども協力していくことが大事だと思う。

 

KEYABINGO

MC:サンドウィッチマン

担当アイドル:欅坂46 けやき坂46

 

番組のコンセプトとしてはNOGIBINGO!同様、アイドルの新たな一面を見つける番組。

サンドウィッチマンは芸人としては誰もが認めるくらい面白いコンビだが、

アイドル番組のMCとしてはどうなのだろうか。

早速、パラメータを見てみよう。

 

①MC …富澤にも言えることだが、サンドウィッチマンはコンビ仲が良すぎて、アイドルそっちのけの時がある。二人だけの世界ができている瞬間のやつは、「そんな細かにオンエアに載せなくてもいいのでは…」と思ったりもする。それ以外は、普通、、かな。でも、メンバーに気兼ねなく振れるのはのん気な伊達らしくて良いポイント。

②ボケ…伊達は案外ボケたがりだが、番組としての伊達はツッコミ。そのため、あまりボケの印象はない。

③ツッコミ…ストレートにツッコむので笑える。昨今に多いセンスやワードを使っていくタイプのツッコミではないため、ボケの良さが生きる。それをアイドルにもガンガンやっていくので、自然と笑顔が増える。

④アイドル愛… 仕事としての付き合いのラインを適切に守っている印象。そんなことよりも、アイドル愛以上に相方のことが好きすぎる。

⑤親密度…メンバーからは普通に好かれていそう。それは芸人として面白いからというのもあると思うが、すこぶる優しいというのもあるだろう。尊敬に近いものだろうか。

⑥魅力を引き出す…こちらもNOGIBINGO!同様、番組の企画に乗っかっていけばアイドルの新たな一面を出せる作りになっている。なので、いかにアイドルたちが乗りやすい空気を作れるかというのが課題なってくる。その点、伊達は良い意味でまったりしているので、アイドルたちとしては番組に臨みやすいのではないか。企画に対する反応をしているアイドルのリアクションに的確にツッコむことで魅力を引き出せているように思う。

総括

芸人としてのおもしろさと、アイドル番組でのMCは比例するのか。伊達に関しては、番組の特性上面白さを発揮する機会は少ない。アイドルと絡むことで笑いを生み出すことよりも、お笑いのフィールドでの無双っぷりが際立ち過ぎている。サンドウィッチマンの好感度の高さにより、見ている人が不快になることはないと思うが、どうしても物足りない印象を感じてしまう。

 

 

①MC …伊達が司会進行することが多い一方、富澤は企画に参加することが多い。富澤らしく、真剣に企画取り組んでくれるのでとても好印象。芸人として普通に企画に参加して、普通に盛り上げてくれる。ただ、そこにサンドウィッチマンらしさがあるかと言われると微妙で、他の芸人でも盛り上がり度合いは変わらないような気もする。

②ボケ…富澤のキレのあるボケは健在だが、基本的に伊達と一緒に処理されている。ただ、番組中に単純なボケで笑わせてくれるので、その点はアイドル番組としてもバラエティ番組としても大事な要素の一つとなっている。

③ツッコミ…愛のあるツッコミである。アイドルに対して肩を震わせながら「なんなんだよww」とツッコんでいるので、見ていて微笑ましい。好き。

④アイドル愛… こちらも伊達同様の評価。仕事としての付き合いのラインを適切に守っている印象。そんなことよりも、アイドル愛以上に相方のことが好きすぎる。

⑤親密度…こちらも伊達同様の評価。サンドウィッチマンの個々人という立ち位置よりも、サンドウィッチマンとしてメンバーと接していそう。なので、メンバーからは普通に好かれていそう。それは芸人として面白いからというのもあると思うが、すこぶる優しいというのもあるだろう。尊敬に近いものだろうか。

⑥魅力を引き出す…伊達も富澤も優しいので、アイドルにとって過酷な企画も多いKEYABINGO!は大変そう。しかし、この場合、厳しく接することがアイドルの成長を促し、バラエティへの進出の足がかりとできるので、その点を理解した上で番組に臨んでいるのではないか。個人的にKEYABINGO!では、企画がバラエティ豊かなので、その効果相まって応援したくなる。富澤も企画に参加することによって番組に貢献している。「番組全体が盛り上がる = アイドルの魅力が引き出される」という構造上、富澤は一定の能力を発揮し続けていると思う。

総括

突出したお笑いセンスがあるものの、アイドル番組ではそういう面白さを発揮しにくいのは伊達同様。芸人発出の企画ではなく、番組が用意した企画に乗っからなければいけないので、安定はしているものの、大爆発はそれほどない印象を抱く。しかし、イヤイヤやっている様子もないし、なんと言っても好感度は抜群なので、このまま任せても良いと思える。ちなみに、アイドルともっと仲良くなってもいいのでは。

 

ひらがな推し

 

MC: オードリー

担当アイドル:けやき坂46

 

ひらがな推しが始まったのは今年の4月なので、わずか半年しか経っていない番組だが、今回紹介したアイドル番組の中では最も面白いと思っている。

その面白さには確実にオードリーの芸人力があると踏んでいる。

もちろん、バラエティに向いている明るいアイドルが多かったり、グループのコンセプト的にひらがなけやきは「キャッキャウフフ」してても大丈夫という安心感があるおかげでもあるのだろうけど、

オードリーがアイドルたちと上手に絡んでくれているからこそ、その魅力が引き出されているように感じる。

 

①MC …MCが抜群に上手い。企画の進め方、適度な雑談、必要な脱線、すべてが高水準である。企画を進めながらツッコミもボケもいじりも全てこなすというのが凄い。

②ボケ…若林はツッコミだけではなく、ボケも優秀である。司会進行中はあまりボケることはないが、企画に参加する際などは春日と一緒にキャッキャ言いながら笑い合っている。そのボケも見ていて面白いので、「もっとアイドルを映せ!!!」という感情にはならない。

③ツッコミ…要所要所で出るツッコミはアイドルに対するツッコミとしてちょうどいい。突き放すでも近づきすぎるでもなく、いい塩梅のツッコミである。漫才中の若林のツッコミは淡々としていて、見ようによっては春日を軽んじている印象を受けることがあるが(もちろん漫才中の話です。本当には思ってないですからね?)、番組中に出すツッコミは笑いながらやっているので、暖かいツッコミである。相手を貶めるようなツッコミは行わずに、良いところを引き出そうとする点に好感が持てる。

④アイドル愛… まだまだ未知数だが、今後可愛がってくれるのではないだろうか。少なくとも、アイドルと絡んでいるときの若林から「仕事だから感」はあまり感じないので。

⑤親密度…こちらも未知数だが、尊敬はされてるはず。お笑いのセンスが高く、バラエティ能力が高いため、アイドルから見ると天上人の存在に見えるんだろう。

⑥魅力を引き出す…若林は陰キャに見せかけた陽キャと見せかけた陰キャだと思っているので、陽キャにもインキャにもどちらにも対応ができる貴重な存在。明るい子が比較的多く、リアクションも大きくしてくれるので、絡んでいる芸人にとってはやりやすいと思われる。まだ半年しか番組が経っていないが、企画の良さもあり、今では一番おもしろいアイドル番組になっていると思う。散々話してきたことだが、「番組の盛り上がり = アイドルの魅力の発見」に繋がる構造で作成されているアイドル番組バラエティの特性上、若林のMCやツッコミ力はそれを高いレベルに押し上げているように思う。

総括

卓越したお笑いセンスと、名司会っぷりで隙がない。アイドルたちも楽しそうに番組に臨んでいるし、オードリーの頭脳として素晴らしいの一言。番組全体の雰囲気もオードリーの出すほわ~とした印象と、アイドルたちの性格が相まって、明るく楽しく可愛いアイドル番組としての地位を確立した。

 

①MC …企画によく参加しているが、その参加の仕方に嫌味が全く無い。春日は独身なので、ともすれば、「アイドルに近づいてんじゃねー!」という批判が生まれそうなものだが、春日からは嫌味を感じたことがない。本当はド変態の下ネタ野郎のはずなのに不思議である。番組の進行も上手くアイドルと絡みながら進めているので、ここでも高いポテンシャルを感じる。

②ボケ…春日はめちゃくちゃおもしろいが、あえて微妙な線のボケやナンセンスなことをしていると感じる時がある。しかし、その春日のスベリっぷりを見たアイドルが、企画に参加しやすくなるという効果を引き出している。そのため、本人のお笑いセンスを発揮する機会はあまりないが、ボケ散らかすことで番組に貢献している。

③ツッコミ…春日はツッコミも面白い。若林の影に隠れて目立たないかも知れないが、アイドルにツッコんでいることもあり、それも的確である。

④アイドル愛… こちらもまだまだ未知数。しかし、番組初期にはアイドルたちのプロフィールをほぼ全て暗記してくる(企画だが)など、真面目にアイドルと向き合っている様子が伺える。独身であるが、アイドルたちとどうにかなろうという意思は全く感じないので、その点は安心。

⑤親密度…愛されキャラとして君臨している。わずか半年で「アイドル側からMCをいじる」ことができるって凄いことだと思う。それも、春日のキャラと性格がそうさせている部分があって、そういう存在になってあげられたことは、アイドルにとって心強いし、良いことだと思う。

⑥魅力を引き出す…上述したように、春日が体を張って前に出ていくことで他のアイドルも安心して全力でぶつかることができる。「頑張っている子を応援したい」というアイドルへの原体験を想起させるような立ち振舞いをこなす春日の能力は尊敬に値する。

総括

平均して能力が高く、「見ていて面白いバラエティ」「応援したくなるアイドル番組」としての両面を出すには春日の存在が不可欠である。ポジションとしてスベリ役を担っていることもあるが、全くそんなことはないと視聴者もアイドルも気付いているだろう。今後にも期待。

 

 

 

まとめ

長っ!!!!笑

いかがだったでしょうか。

芸人とアイドルという番組構成がスタンダードになった今、芸人MCに注目して番組をみてみるのも良いのではないでしょうか。

以上、アイドル番組おける芸人MCのパワー分析でした。