イヤホン購入の電気パルス

ついにイヤホンを購入した。

以前のものは、イヤホンのホワホワしたやつがぶっ取れていて、心なしか電気が漏れているやつだったので、やっと新しいのを買えたというところだ。

新しく購入したイヤホンは、見てもらえばわかると思うが変な形をしている。通常のイヤホンは耳の穴に上からはめ込む形をしていたが、私のは下から耳の穴に向けてぶっ刺すタイプのものになっている。

「え？下からぶっ刺すって、それはすぐ耳から外れたりしないの？」と疑問に思われるかもしれない。

とりあえず、１週間ほど付けているが、今のところ不用意なポロリをしたことは無い。

なんと言えばいいのだろう。耳にイヤホンを入れると、耳の中がそれいっぱいに埋め尽くされてガッチリHoldされている感じだ。密閉されて、外に出るにも出られないみたいな状態となる。

ただ、やはり気になるのが電気だ。以前のイヤホンは最後の方には中身の線とかびろ〜んと飛び出していたので、電気が漏れてくるのも宜なるかなと思うが、今回買ったやつからも微弱な電気を感じる時がある。

耳のちょっと尖った部分に「ﾊﾟﾁ…ﾊﾟﾁ…」という音と共にチリっとした痛みが走っているのだ。これはなんなんだ？

最初は「ﾊﾟﾁﾊﾟﾁ」だなんて言うから自分が何かを受賞したのかと思ったけど、特に賞には応募していないからそれはないと思う。耳にぶつかってくる微弱な痛みは、やはり電気に違いない。それでどうなんだ？この電気は？果たして、身体に良い電気なのか？

リハビリで電気治療をしていたり、電気風呂で疲れを取っていたりと、電気は有効に使えば悪い影響は与えないはずだ。では、このイヤホンから出ている電気はいい電気か、悪い電気か？

こうなってくると、やはり電気そのものというよりも、電気を発生させている大元を考えるべきだろう。装置の大元はMP3プレイヤーであり、そのMP3プレイヤーで何を再生しているのか。そこが良い電気、悪い電気の決め手になると思う。私が電気を感じた際に聞いていたのは「松本人志の放送室」だ。今まで聞いたことがなかったので、お笑い好きとしては一度は聴いておくべきだろうと思い、最近聴き始めている。

『松本人志の放送室』

芸人松本人志と放送作家である高須光聖のラジオ番組で7年半も続いていた。これはどうなんだろうか。松本人志の放送室を聴いている際に発せられる電気。これはもしかして松本人志からの笑いのパルスなんじゃないのか？と考えた。

放送室自体はゆる〜くやっているラジオで、そんなにお笑いお笑いしている番組ではない。

しかし、ラジオ番組では松本人志の人となりを知ることができる。笑いの歴史は松本人志以前と以後で分けられると言われているくらいの人物の素に近い姿を感じることにより、その笑いのエッセンスを我々は受信しているのではないか。そのエッセンスが電気パルスとして私の耳を「ﾊﾟﾁﾊﾟﾁ」と刺激しているのでは？

そうであるならば、甘んじてその電気を浴びよう。恐らく、この調子でいけば放送室を聴き終える頃にはめちゃくちゃ面白くなっているはずだ。今から楽しみである。

それか、耳がイカレるのが先か。