俺の花金
花金。
それは、サラリーマン達にとっての希望の光であり、その一日のために平日5日間を頑張っていると言っても過言ではない。
かくいう私も、しがないファイヤーサラリーマンであり、金曜日の終業後のというのは否応なしにテンションが禿げ上がる。
みなさんは花金に何をするだろうか。
私が勝手に思ってる花金のイメージは、「居酒屋にダイレクトで直撃してそのまま飲み食いを楽しみ、その勢いのままにカラオケに行ってタンバリンを片手にU.S.A.を踊って終電で帰って次の日の昼まで寝る」というものだ。
合っているだろうか。
私はと言うと、花金にすることは「漫画喫茶に行く」一択である。それ以外で言うと、さっさと家に帰ってオナニーをして、イク瞬間ちょっと手前くらいからT.M.Revolution『Get Wild』をかけ始め、最初のドラムが「ドゥーーン!!」と入ってくるところに射精を合わせるのに挑戦するくらいだ。
(これの0:15秒にタイミングを合わせたい)
自分で言うのもなんだが、ろくな花金じゃない。みんなの方が正しいと思う。
さて、金曜日に漫画喫茶に行って何をするのかと言うと、まぁ、漫画喫茶に行くのだから漫画を読む。その中でも、溜まった分の週刊誌を読み漁ることにしている。私は『週刊少年ジャンプ』『週刊ヤングジャンプ』『週刊少年チャンピオン』『週刊ヤングマガジン』を読むようにしている。だいたい、三週間間隔くらいで漫画喫茶に行くので、私の中ではこれらの雑誌は「三週刊誌」である。三週間分×四冊なので、読み進めるのに結構時間がかかる。先日は22時に入店して、深夜1時40分まで漫画を読んでいた。至福の時間だった。
行く度に思うが、漫画喫茶は居心地が良い。というのは、「この花の金曜日に友人と遊びにも行かず、漫画喫茶に直行して漫画をよみふける行為をしている他人」の存在を直に感じ取れるからだと思う。めちゃくちゃ勇気がわくというか、「自分はこれでいいんだ」と安心させてくれる。「うちはウチ、よそはよそ」とは言うものの、やはり他人の動向は気になる。周りではチラホラ結婚をする友人が増え始め、彼女もいない私のような人間は置いてかれているようなイメージを抱いてしまう(別にそんなこと無いのは分かっているが)。そんな折に漫画喫茶に行くと、同じような仲間を見つけて、本当に嬉しい。「あぁ、私は生きていてもいいんだ…」と希望を抱く。決して誤解をして欲しくないが、そういう人のことを見下しているわけではない。というよりも、同じ穴のムジナで、そんなこと考えてる暇なんて無い。ただ、同じ空間で金曜日の夜に漫画を読む関係。そこには当然のごとく会話もなければ、お互いの顔も知らない。シート越しにその存在を感じるだけで十分なのだ。
私はこれからも金曜日の夜に漫画喫茶に行くことだろう。出来ることなら、このルーティンはずっと続けていきたい。
P.S. オナニー中にかけると捗る音楽あったら教えてください