土手

みんな集合だよ~

ロンドンハーツおもしろい

ロンドンハーツが深夜枠に移ってから面白くなってる。前は幅広い層に向けて「イケメン、ブス」といった記号的なオモシロを押し出していたイメージだったけど、ここ最近は「人間そのもの」にスポットを当てるような作りが多くなってて、見ていて面白い。狩野と村上のマジ喧嘩の話や、今週放送の「我が家」の解散も懸念されるお家訪問企画なんかは、芸人のドキュメンタリー見ているようだった。やはり、芸人といえども人間。嫌なことも辛いこともある。それでも笑いのために茶の間に向けておどけてみせる様はめちゃくちゃカッコイイし、尊敬する。ただ、そんなことを言っていると、知ったような口を聞くやつが「芸人なんだからそんな目で見たらダメだよ~笑ってあげなきゃ~」とか言うんだけど、一刻も早く終了して欲しい。私にとっては三枚目な人ほどカッコよく思えるんだから、勝手に思わせといてくれよ。そういう裏の邪推がマジで一番めんどくさいって。囀らないでくれ。頼むから。

 

すいません、話が反れました。

 

ロンドンハーツの話。

 

ロンドンハーツは相変わらずAKBの運動会とか、安易なウケを狙えそうな企画もやってるんだけど、人気メンバーではなく既に卒業したメンバーだけ招集してる。それこそ「AKB」という記号が取れた「人間」にスポットを当ててる作りになるわけで、「芸能人、芸能界」といった浮き世の話ではないから、こちらの食いつきも良くなるよね。だって、生の人間の生の叫びっていうのを聞いてみたいじゃん。「年収いくらなんです~オホホホホホホホホホホホホホホホホホホホホホホホホホ!!」よりも、「週5でバイト入ってます!将来不安です!押忍!助けてください!」とかの方がこちらにとってはエンターテインメントなんだよね。前者は夢の話、後者はリアルな話。どちらも良し悪しはあるけど、個人的には後者の方が好き。夢を見せて自分の輝かしい未来を夢想させて奮い立つのもいいけど、どこか他人事感が出てきちゃう。距離が遠すぎて相手の輪郭がぼやけてしまうんだよね。

反対に、リアルの話となると、居酒屋で安い酒片手に枝豆とホッケを食いながら眼前で語り合えてるような気がする。一人の人間としてこれからの人生を考えなければいけない、そんな時に出てくる芸人としての葛藤。安定した仕事を取るのか、お笑いを取るのか、家族はどうなるのか。それらの間で揺れ動く様は私たちの持つ感覚と一緒で、それをテレビを通して放送してくれてるのは貴重だと思う。

これまでのロンドンハーツが「芸能人、芸能界=夢」だったのに対して、今のロンドンハーツは「生身の人間=リアル」として番組が作られてるから、前のものより面白くなってるのは当然の帰結だと思う。

 

みなさん、ロンドンハーツ見てみてください。面白いですよ。

 

ただ、宮下草薙の露骨な草薙贔屓だけは勘弁な。あいつ見てると不安になってくるんだよ・・・