トイレ、リラックス神話
ズッコケ三人組のハカセよろしく、私もトイレに閉じこもって何かをする質である。
読書、ゲーム、勉強、睡眠、男のやむを得ない事情などやることは様々だが、トイレ内というのは非常に居心地が良い。
排泄をするための空間だから、本来はあまり居着きたくないはずなのに、どういうわけかリラックスしてしまう。落ち着いてしまうのだ。なんならお客さんを通す時に、最初にトイレに案内してあげてもいいかもしれない。なぜなら、我が家で一番落ち着くところはトイレだからだ。
ただ、トイレだったら何でも良いのかと言われるとそうでもない。
和式トイレではそもそも座れないし、外のトイレはやはり居心地が悪い。
自宅の洋式トイレ。これが解であろう。
思うに、あの閉鎖的空間が良いんだと思う。
人間は他人に入ってほしくない自分だけの範囲、パーソナルスペースを持っていると言われているが、トイレという空間はパーソナルスペースが抜群に制限されている。
そもそも、トイレには不必要に他人が近寄ってこない。まず、その点から言って優れている。
そして、四方を壁に囲まれた完璧な範囲の制限。縦×横×高さ、その範囲全てが自分の根城。
いとも簡単に一国一城の主になれる気分も味わえるのだから、その快楽をなるべく長く味わいたいというのも分かる話だ。
私はときに、排泄をし終えたらそれをさっさと流してそのままトイレにいつくこともある。
トイレ内でみなさんが取っているであろうあの姿勢、「考える人」と同じポーズで、ブログのネタなどを考えたりする。非常に集中できる。なので、ユニットバスとか、和式便所とかはどうしても避けたい。物件を探す際にも、風呂・トイレ別だけは条件に入れさせてもらっている。それだけ、トイレは重要視しなければいけないものと化している。
たまに芸能人のお宅訪問番組で見る、やたら広すぎるトイレ。
あいつはダメだ。全然落ち着かないにきまっている。
手を伸ばせば壁に手がつく範囲、これがベスト。広すぎても狭すぎてもダメ。
このトイレのこだわりをいつかTOTOやLIXILに話して、最高のマイトイレを作ってもらうのが私の些細な夢の一つである。
無論、この記事もトイレ内で書いた。