歯医者の待ち時間の手持ち無沙汰たるやという話し
歯医者の待ち時間が長い。
今通っている歯医者は、18時45分に予約をすると治療の開始が19時45分になる。
確かに、先生が一人しかいないため時間のずれ込みはあると思うが、1時間遅れるのはいただけない。
悲しいことに、「たまに」という頻度の話ではなく、毎回遅延が発生している。
電車じゃなくてよかったな!コノヤロウ!
皆さんは歯医者でどのくらいの待ち時間を経験しているのだろうか。
私が以前行っていた歯医者でも、時間通りに治療が始まることは滅多になかった。
待合室で歯についての映像をぼーーっと見ていたために、今の歯科治療についてちょっとだけ詳しくなるという始末。
私が行った二つの歯科院で、全く同じ内容のクレームを入れているお客さんがいた。(もちろん別人)
「時間通りに始まる本当の時間を教えてくれ。来たのにずっと待っているから、こんなのは時間の無駄だ」
と。
なるほど。百理ある。
デートで向こうから指定してきた待ち合わせ時間に、毎回1時間遅れで到着されていたら、「いや!あんたが指定してるんですけどぉ!?」と思うのは当然の反応だ。
ましてや、虫歯で治療に行っている人は、「この時間まで耐え抜けばなんとか抑えられる。それまで持ってくれ!俺の奥歯と歯神経よ!」と思って行っているのに、「すまないが、+1時間だけ引き続き耐えてくれ」と言われたら肩透かしもいいところだ。
期待した分、落差が大きい。そのまま奥歯を自力で引っこ抜いて怒りながら帰っていく人がいるのも頷ける。
しかし、どうして歯医者はあそこまで回転率が遅いのだろうか?
いくつか理由を考えてみた。
①歯医者が少ない
歯医者が少ないのではないだろうか。
しかし、周りを見渡してみると気が付くが、めちゃくちゃ歯医者が立ち並んでいる。とんでもない密集度だ。徒歩3分以内に三院あるってどういうことだ。みんなもっと歯を大事にしろ。
②麻酔がかかるのが遅い
麻酔が全然効かなくて、その効くまでの待ち時間が積み上がっているのではないか。
なぜなら、麻酔が確実にかかっていることを確認してから治療を受けたいからである。
冷静に考えてみると、歯医者の治療方法はヤバい。
口の中にドリルを突っ込んで小さな歯を目掛けてかき回す。それは大人子供問わず同じ治療方法。
口の中に自分の手を突っ込むのも嫌なのに、なんでドリルなんか入れられなければいけないんだ。あまりにも怖すぎる。
一歩間違えてクシャミでもしようものなら、口の中はズタズタに引き裂かれ、もう二度と肉まんを熱々のまま頬張ることは出来なくなってしまうだろう。
それに、麻酔を受けると痛みがないから体を不用意に強ばらせることもないので、治療もより安全に行える。
もういっそのこと、熊をねむらせるくらいの麻酔銃を打ち込んでくれた方がいい。
③最速を目指しすぎている
まさか、彼らは人間のことをロボットだと思っているのではないだろうか。
人間は一人一人が違う歯を持っている。
どこが痛いのか、何に悩んでいるのか、それらはカウンセリングをしてからでないと分からない。患者個人との対話から全ては始まるはずだ。
しかし、彼らは、カウンセリングから治療までにかかる時間を「考えられるうる最速のスピードでこなせた場合」の時間感覚で予約を詰めているんじゃないだろうか。
それは理論値であって、虚像である。
「歯が痛いよォせんせぇ!!」とむせび泣くオッサンや、「新庄よりも白く!あの雲よりも白く!」と訳の分からない要求をしてくるホワイトニングおばさんのことを度外視している。
実はかなりの頻度でヤバい人はいる。潜在的には私だってヤバいやつなのだ。そんなやばいヤツらは治療と関係ないことでダラダラ居座ったり、無駄話が多い。
恐らく、アイツらに構っている時間を計上していないんだろう。
ただ、これは私たちが悪いので大いに反省しましょう。
じゃあ、どうすればいいんだよ
さて、いくつか理由を考えてみたが、私は医師会の革命児ではないので、この状況を打破することは難しい。私に出来ることは、イライラせずに、じっと自分の番を待つことのみだ。
ただ、どうしても暇だ。
病院内ということで、あまり携帯をおおっぴろに使うのもためらわれるし、かと言って音楽を聴くのもなんか忍びない。
そこで、私は最近いいものを見つけてしまった。
それがこちらである。
皆さんご存知、『ウォーリー探せ』である。
探せども探せども見つからないのは、山崎まさよしかウォーリーくらいだと思うが、
これが非常に面白い。
まず、見つけられない。
いやマジで。ウォーリーどこよ?
図書館で借りてきた『ウォーリーを探せ』にはどっかのアホガキがでっかい丸印でウォーリーに目印をつけていたもんだが、大人になって再チャレンジしてみると、まぁ〜!見つからない!
本当にいなさすぎて、看護師さんに「(本当に)います?」
と聞きそうになったくらいだ。
どれだけ探してもいなくて、あのウォーリーのニセモノみたいなやつ(黄色と黒のボーダーを着こなしてる男)は見つかるんだけど、肝心の赤白ボーダー男がどこにもいない。
「ええっ!?!?(笑)」となってしまい、時が経つのを忘れてウォーリーを探した。
そうこうしていると治療室に呼ばれ、気が付くと処置が終わっていた。
これはすごいことだ。
ウォーリーを探している時の記憶が痛烈すぎて、処置のあいだの記憶を失っている。
どんな治療をして、どんくらいのお金を払ったか、わからな、、いや、お金を払ったのは覚えてた。4500円も取られてムカついたんだった。
ともかく、みなさん!ウォーリーを探してください。
ウォーリーを探せば、時間が経つのも忘れるし、処置のあいだの記憶が無いから痛みも無い。一石二鳥じゃないですか!!
さあ!明日からみんなで歯医者の待ち時間にはウォーリーを探そうぜ!
Let's search for WALLY!!
(※看護師さんには不審な目で見られます)