俺たちは重力に逆らえない
人が産まれる時、初めて感じる衝撃といえば重力だと思う。
さらに付け足すならば、精子と卵子が受精し、受精卵になった瞬間からそのインパクトは味わっているはずだ。
俺たちは生まれた時から今日に至るまで、重力に逆らえた試しがない。
赤ん坊の頃も、幼稚園の入園式も、小学校の卒業式も、好きな子に振られた夏も、初めてキスをした星空の下でも、重力にはずっと晒され続けてきた。
ある意味、ずっと側にいてくれる存在。
それが重力だ。
ただ、あまりにも近しい存在のために、みんなはあまり気にすることがない。俺はこの状況が気に食わない。なぜか?
重力なんてものがなければ、みんな空を飛べるじゃないか。鳥のような翼がなくても、人だって空が飛べるんじゃないのか?そうだろ?
君と出会った奇跡がこの胸にあふれてる
きっと今は 空も飛べるはず
だが、人は空は飛べなかった。はずで終わってしまった。
この現実から、スピッツは夢を曲に託したのではないかと考える時がある。重力があるから空を飛べなかったことを考えると、この名曲が生まれためには重力の存在が必要だ。そう。決して重力は悪いものではない。名曲が生まれるきっかけにもなる。俺が言いたいのは、「ただ甘んじて晒されるな」ということだ。
その意味では、重力について思いを馳せないお前らに苛立ちを感じることもある。
しかし、最近、遂に重力に逆らおうとする者が現れた。
ZOZOTOWNの社長 前澤友作その男だ。
(以下、友作)
友作は今度、月に行くらしい。
旅行と言っているが、俺の目は欺けない。
やつは重力への反逆を企てている。間違いない。俺にはわかる。彼の目を見てくれ。
「(重力にさからってやるぜ!!!!!!!!)」
どうだろうか。
「これまで受けてきた重力(G)をまとめてお返しするぜ!」という強い意志を感じないか?
また、友作はZOZOSUITというものも作成した。
表向きは「全ての人にピッタリ合う服を作るためには、サイズを正確に測定しなければいけない」という構想からだと言うが、本当は違う。
ZOZOSUITは宇宙で着ると、馴染むからだ。
これは、宇宙に来ることによって重力を超越できた = 宇宙は重力を倒せる存在 = 宇宙と一体になることで重力からの解放、克服を意味する。
友作は間違いなく月に行って宇宙と一体化しようとしている。FF5のエクスデス以来だ。
頼む、友作。
地球誕生から46億年、為す術もなく晒され続けた重力に対するアンチテーゼをぶっ放してくれ!
そして、今こそ重力を打破してくれ!!
頼むぞ!!
あと、剛力はちゃんと幸せにしてやれ!!