漂流生活15日目
漂流生活ももう二週間を超え、助けが来ない絶望感とは裏腹に生きる術は研ぎ澄まされていた。
現在、電車に乗って、いったん家に帰る途中で暇なので、少しだけ私が得てきたサバイバル術についてお話したい。
サバイバル生活で一番困ることといったら食料の確保だろう。
他の動物が食べているのと同じものを食べたり、海水を蒸留させたりして食料を確保したいところだが、私のサバイバル術はこのようなものとは一線を画する。
それは、サイゼリヤに行くことである。
サイゼリヤに行けば水ももらえるし、ドリンクバーを頼めば炭酸ジュースも飲める。
ワインも比較的安価に頼めるので、サバイバル生活中のたまの贅沢にはもってつけだ。
これでいちばん大事な飲料水の確保はできた。
さて、次は食料の確保をしていこう。
魚を釣ったり、虫を食べたりすることももちろんやっていたが、サバイバル生活の途中でついに究極の方法を見つけた。
それはサイゼリヤに行くことである。
サイゼリヤにはパスタやピザといったイタリアンのメニューを中心に、サラダ、おつまみなども幅広く揃えている。
野生のカタツムリも、「エスカルゴのオーブン焼き」というメニューで野生のものを食べるよりも美味しくいただくことができる。
また、サイゼリヤはどの料理も安い。
ドリアは300円ちょいで食べることができるし、ピザも500円で召し上がれる。
これは財布にも優しい。おすすめだ。
いかかだっただろうか。
そろそろ電車が渋谷に着くのでこのあたりにしておきたい。
それにしても、また明日、電車に乗って無人島に行かなければいけないかと思うと憂鬱である。
早く誰か助けに来てほしい。。。