土手

みんな集合だよ~

今、学校ではやっているもの

 

たけるです。小学3年生です。

 

ぼくの学校で今はやっているものは、なんと言ってもポケモンです。

 

 

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みんなスマートフォンを持って、ポケモンGOをやっています。サン&ムーンのたいせんもすごくもりあがっているみたいです。

ぼくの好きなサエちゃんもポケモンをやっていて、ほかの男子とゲームしているところを見るとくやしくなります。

 

 

でも、ぼくはスマートフォン3DSも持っていません。それに、ぼくはあまりポケモンを好きじゃないです。

ボールの中にいきものをとじこめるなんて、良くないことだと思うからです。

 

 

でも、アニメのポケモンは、みんなポケモンが外に出てて、すごく楽しそうです。

だから、ぼくはアニメのポケモンはよく見ます。

お母さんといっしょに、夜ごはんを食べながら見ています。

 

 

 

 

その刹那────

 

夜風を切り裂き、闇夜に現れし異形の者、鬼天狗が僕の家を襲撃した。

 

僕は瞬時に相手を観察し状況把握に努めた。

ボコボコと隆起した両腕には斧と鉄扇が握られており、大きな笠を羽織っている。なまはげのような顔立ちをしているが、大きな角が二本生えており、鼻だけが天狗のように長い。

見るからに恐ろしい化け物だ。

 

 

常に携えているホルスターから拳銃を取り出し、怯えている母を庇いながら数発の射撃を行うも、鬼天狗は「ゲテゲテゲテ!」と薄気味悪い笑い声をあげるだけだった。

鬼天狗が鉄扇を扇ぐと、僕の体をカマイタチが切り刻んだ。その姿を見て、鬼天狗は笑っている。楽しんでいる。

 

いつもそうだった。

子どもの頃から分析だけはできた。しかし、体術、射撃、剣術、全て落第生としての烙印を押された。

 

いつだってそうだった。

相手のことが分かっていても、今取るべき手段が選択できても、肝心の行動者がそれについていけない現実。

 

いつも突きつけられるのは越えられない壁。

 

 

僕の攻撃がやはり何も効力を成していないことを瞬時に理解できる、この物分りのいい頭脳が嫌だった。

 

「力が・・・・・力が欲しい・・・・・!!」

 

「大切な人を・・・・・この手で守れる強さが欲しい・・・・・!!!」

 

 

無力、諦観 、絶望。

 

 

多くの負の感情が流れ込む中、自分の心が折れかけている、しかし、それでも、通し貫きたい絶対な一本の芯。

 

 

「みんなを・・・・・守りたい・・・・・!!!!!!!」

 

 

 

悔しさと惨めさで一筋の涙が頬を伝う。

その涙が父からもらったペンダントに流れた時、目も開けていられないほどの強い光をペンダントが発し始めた。

 

眩い光が僕の周りを包んだ。

光の粒子が僕の体に入り込む度に、力が増していくのを感じる。

 

暖かく、優しい力だ。

 

 

亡き父からもらったペンダント。

ペンダントを通して、後ろに寄り添ってくれている父の力を感じる。

 

 

鬼天狗の笑い声が止まった。

 

僕は、鬼天狗の方を向きつつ宣言した。

 

 

「まだ、終わりじゃないぞ」

 

 

 

 

 

To be continued...